2024.12.10
【速報】2025年愛知県立中高一貫校入試の志願者数が発表されました。
個別指導学習塾・アン進学ジム尾張旭教室塾長の林です。
愛知県では2025年4月、初の県立中高一貫校として「明和高校附属中学校」「津島高校附属中学校」「半田高校附属中学校」「刈谷高校附属中学校」の4校が開校します。これに伴い、各校の志願者数が発表されました。
[2025年]愛知県立中高一貫校 入試倍率まとめ
中学校名 | コース名 | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 | 1次検査倍率 ※募集人員の2倍で計算 |
明和高等学校 附属中学校 |
普通コース | 80人 | 1364人 | 17.05倍 | 8.53倍程度 |
明和高等学校 附属中学校 |
音楽コース | 20人 | 36人 | 1.80倍 | 0.9倍 |
半田高等学校 附属中学校 |
普通コース | 80人 | 395人 | 4.94倍 | 2.46倍程度 |
刈谷高等学校 附属中学校 |
普通コース | 80人 | 818人 | 10.23倍 | 5.11倍程度 |
津島高等学校 附属中学校 |
国際探究コース | 80人 | 165人 | 2.06倍 | 1.03倍程度 |
他県の開校初年度の動向を見ると、明和中は10倍は超えてくるだろうと予想していましたが、17.05倍は少し驚きましたね。夏休みに実施された明和中の説明会に約1,300人からの申込があったと報道されていましたが、説明会申込者がそのまま出願したということなんでしょうか。
この志願者の中には私立中との併願者もいるとは思いますが、両者の試験内容を見比べるとあまり効率的ではないので、そこまで多くはないと考えています。つまり、公立中高一貫校だから中学受験(受検)に挑戦してみようという新たな層が掘り起こされたということになります。
明和中志願の受験生・保護者の中には、あまりに高い倍率に動揺している方もいると思いますが、「今までやってきたこと」+「これからやっていくこと」を出し切るしかありません。せっかくだから受けてみるという家庭も多くあると思いますので、17倍だろうが10倍だろうが4倍だろうが、合格ラインはたいして変わらないんだろうと思います。
それぞれがここまで頑張ってきたと思いますが、初年度という手探りの中の受験対策のため「今までやってきたこと」に自信が持ち切れないこともあるでしょう。ここから先、短い期間ではありますが体調管理も含めて「これからやっていくこと」に悔いを残さぬようベストを尽くすしかありません。一緒に乗り越えましょう。
来年[2026年]以降の動向
他県では、公立中高一貫校の選択肢がある程度多いところだと、数年で3〜5倍程度に落ち着くことが多いようです。例えば、2005年に東京都立白鷗高等学校附属中が都立中高一貫校として初めて中学入試をした時の倍率は13.21倍でしたが、翌年からは6.15倍、7.73倍・・・と落ち着き、2024年度入試では4.55倍となっています。
2026年4月に開校する第二次導入校の豊田西(普通)、西尾(グローカル探究)、時習館(普通)、愛知総合工科(理工探究)、日進※入学者選抜なし も動向が気になりますが、豊田西・西尾・時習館は刈谷と半田の間くらいになってくるのだろうなと予想しています。愛知総合工科は予想が難しいですが、大阪府立咲くやこの花中学校の「ものづくりコース」が参考になるかと思います。初年度の倍率は見つけることができませんでしたが、ここ5年は5~7倍の間で推移しており人気は高いようです。