
2025.01.13
【速報】愛知県初となる公立中高一貫校の入学者選抜(1次選抜)を考察してみました。
1/11(土)に愛知県初となる県立附属中(公立中高一貫校)の入学者選抜(1次選抜)が実施されました。
・集合時間の30分前から校舎一周するくらいの長蛇の列
・入試問題に楽譜が出た
実際に受験した生徒や保護者様から、上記のような情報をご提供いただきましたが、ニュースを見ると大きな混乱はなかったようですね。この寒い中、長時間並ぶのは体調面でも心理面でも負担ですで来年は改善してほしいところです。
問題自体は愛知県HPに掲載されており、閲覧が可能ですので実際に解いてみた所感を軽く載せておきます。
県立中高一貫校附属中学校の入学者選抜について>令和7年度 検査問題
塾長の所感
「愛知県公立高校入試」と同じ傾向での出題
①教科書ベースの出題
教科書の内容をしっかり理解していれば解答は可能という出題内容でした。
いわゆる難問・奇問といった問題はなく、高校入試で出てきてもおかしくないような構成で、
逆に理科・社会は公立高校入試でもこんな問題にしていきたいんだろうなとも感じました。
高校入試を控えた中3生に解かせてみても面白いかなと思っています。
②情報処理能力が鍵
適性検査Ⅰ・Ⅱともに18ページにわたる問題量なので、それをこなす処理能力が重要です。
適性検査Ⅰ・Ⅱの違いはなんとも難しいですが、Ⅰの方が基本的な問題が多く、Ⅱの方が知識だけでは難しい問題が多めという印象でした。
問題文自体は小学生でも理解しやすいものですが、読まなければいけない分量はかなりのもので、
何を問われているのか的確に判断する必要があります。
全問選択式のマークシート形式での出題のため、問題の難易度を上げるには定石の方法です。
公立高校入試がマークシート化した際に感じた印象と似ています。
ただ、基礎から応用まで満遍なく出題される高校入試に比べ、問題自体の難易度が決して低くないうえに、
これだけの分量をなるべく一読で理解し、ミスなく解かなければらない。
まあまあ高レベルなことが求められています。
公立高校入試で旭丘や明和を目指す生徒が満点に近い点数を目指すのと同様、明和中を目指す生徒も「ミスの少なさ」が問われる問題となっています。
「愛知県公立高校入試」との相違点
音楽や体育、家庭科の内容からも出題があり意表を突かれましたが、しっかり授業を聞いていれば大丈夫でしょう。
知識があるに越したことはありませんが、国語力や推理力で補える子もいるのではないでしょうか。
また「プログラミング的思考」から、というかプログラミングの問題も出題されました。
ほぼアンプログラミングクラブでの授業内容という感じで、
しかも登場人物が「マイクくん」とマイクラじゃねえか!と笑ってしまいましたが、
一般的な小6生だとどれくらい理解できるのかは気になるところです。
今度プログラミングを受講している子としていない子に解いてもらってみようと思います。
まとめ
このパターンが続くのであれば、対策すべきことは明確です。
「教科書レベルでの理解を深める」「読書スピードを中心とした処理能力を上げる」
あとは、この試験に限った話ではありませんが、数字に強い子の方が有利でしょう。
単純に計算力があるということではなく、数を扱う感覚という感じでしょうか。
中学受験をメインで扱っている塾よりは、アン進学ジムのように公立の中学校で上位を目指す小学生向けの塾の方が合格に近いのかなと感じる問題構成でした。
来年2026年入試からは、このあたりだと愛知総合工科の附属中も新たに加わります。
ものづくり分野という募集がある大阪の咲くやこの花中も人気のようですので、愛知総合工科附属中も人気が出てくるのではないでしょうか?
愛知県の県立中高一貫校にご興味のあるご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。