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2025.06.30

小学生の読書感想文がスラスラ書ける!~本選びから書き始めのコツまで完全ガイド~

【前編】

小学生の読書感想文がスラスラ書ける!~本選びから書き始めのコツまで完全ガイド~

はじめに

夏休みの宿題の定番「読書感想文」。多くの保護者の方が、こんな悩みをお持ちではないでしょうか?

  • 「本を読んでも感想が出てこない…」
  • 「何から書いていいかわからなくて手が止まる」
  • 「感想文をめぐって親子ゲンカになることも…」

実はこの悩み、原因の多くは“最初の本の選び方”と“考え方”にあります。 この記事では、小学生のお子さんが自分の力で読書感想文を書けるようになるための、【前編】として「本の選び方」と「感想文の書き始め方」、そして「感想を広げる問いかけ」を詳しくご紹介します。

  1. 読書感想文が苦手な原因とは?

小学生が読書感想文を苦手とする最大の理由は、“書く材料がない”と感じているから。その材料を生み出す第一歩は、「心が動く本」を選ぶことです。

  1. 【低学年・高学年別】本の選び方のポイント

低学年(13年生)

本選びのポイント

  • 登場人物の感情がわかりやすい
  • イラストが豊富で、場面がイメージしやすい
  • 自分の生活に近い話題(家族、学校、友だち)

📖 おすすめジャンル

  • 絵本と児童文学の中間のような本(例:『かいけつゾロリ』『はれときどきぶた』)
  • 短編集や1話完結型の物語

高学年(46年生)

本選びのポイント

  • 自分と価値観が違う主人公が登場する
  • 少し考えさせられるテーマ(友情、家族、夢など)
  • 達成感のある読みごたえ

📖 おすすめジャンル

  • ノンフィクション(伝記など)
  • 社会問題がテーマの児童書(例:戦争、環境)
  • ファンタジーやSFで考える力が養われるもの

🏪 購入&借りる場所(共通)

  • 書店の「小学生向け特集棚」
    → 夏休み前には課題図書や人気作品がまとまって展示されています。帯やPOPのおすすめコメントも参考に。
  • 公共図書館の児童コーナー
    → レベル別・ジャンル別に整理されており、館員さんに「小学生の読書感想文におすすめ」と聞くと紹介してくれます。
  • 学校図書館
    → 実際に先生や友達が借りていた作品も多く、安心して選べるラインナップ。口コミで人気の作品も手に入ることがあります。
  1. 書き始めのコツ:「あらすじ」はどれくらい書けばいい?

原稿用紙3枚=約1200文字の感想文で、あらすじ部分は200300文字程度が目安です。

書き出し例:

「私はこの夏、『〇〇〇』という本を読みました。この本は、主人公の〇〇が□□を経験し、△△に気づいていく物語です。」

あらすじは**「読みました報告+ざっくりした流れ+主人公の変化」**でOK。詳しく書きすぎず、あくまで“感想を書く前提”の導入にとどめましょう。

  1. 感想をふくらませる「魔法の問いかけ」8

感想を広げるためには、以下のような「問いかけ」が効果的です。

  1. この本を読んで、自分の中で変わったことは?
  2. 主人公の気持ちで共感したところはどこ?
  3. 「自分だったらどうしただろう」と思った場面は?
  4. 心に残ったセリフや行動は? なぜ?
  5. 登場人物の行動をどう思った?
  6. 本の舞台や時代について、自分との違いを感じた?
  7. 本の出来事が今の生活に役立つと感じた?
  8. ほかの人にもこの本をおすすめしたい? なぜ?

これらを一緒に考えることで、「書けない…」を「書けそう!」に変えることができます。

 

【次回予告】「どう書けばいい?」を解決!読書感想文の書き方講座【後編】

ここまでお読みいただきありがとうございます。

「本は選べた。でも、いざ感想文となると何を書いていいかわからない…」
そんな声を毎年多くの保護者の方から聞きます。

  • 子どもが書き出せなくて鉛筆が止まってしまう…
  • 自分の言葉で書いてほしいのに、親が手伝わざるを得なくなる…
  • 結局“あらすじだけ”で終わってしまった…

こうしたお悩みは、感想文の「構成の型」を知ることで大きく解消できます。

次回の【後編】では、こんな内容をお届けします:

感想文の全体構成と文字数の目安

「導入→印象→自分との比較→まとめ」の4部構成にすると、自然と1200文字に到達!

誰でも書ける「800文字の穴埋めテンプレート」

例文入りで、読書後にすぐ取り組める実践型テンプレートを公開!

書くときに迷わない!「感想が出てくる魔法の質問集」

子どもが自分の言葉で書けるようになる、感情を引き出す質問とは?

保護者のベストな関わり方

「書き方を教える」のではなく、「考えるサポーター」になるための声かけ例も紹介。

読書感想文は、「本の理解力」や「自分の考えを言葉にする力」を養う最高の教材。
でも、それを“親子で楽しみながら”クリアするには、ちょっとした工夫が必要です。

次回の【後編】を読めば、夏休みの大仕事がぐんとラクに!
ぜひ、お子さんの「書けた!」の達成感と笑顔を一緒に見届けてあげてください。

▶▶ 次回:【後編】「小学生の読書感想文をスラスラ完成!~800文字テンプレ&保護者の声かけ術~」

山口誠司 塾長 BLOG INDEX
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