2025.07.01
小学生の読書感想文をスラスラ完成!~800文字テンプレ&保護者の声かけ術~
【後編】
小学生の読書感想文をスラスラ完成!~800文字テンプレ&保護者の声かけ術~
- 読書感想文の全体構成と分量の目安
原稿用紙3枚=1200文字の感想文の場合、構成は以下のようにするとバランスが良くなります:
セクション | 内容 | 分量(目安) |
はじめ | タイトル、あらすじ | 200~300字 |
心に残った場面 | 印象的なシーン、共感したところ | 300~400字 |
自分との比較 | 登場人物と自分を比べる、気づき | 300~400字 |
まとめ | 本を読んで思ったこと、今後 | 200~300字 |
- 800文字の穴埋めテンプレート(例:『二分間の冒険』)
「私はこの夏、『二分間の冒険』という本を読みました。この本は、主人公の悟が、二分間のあいだに不思議な世界でいろいろな経験をし、自分の弱さや勇気に気づいていく物語です。
特に心に残ったのは、悟が“決断”を迫られる場面です。私はそのときの悟の気持ちにとても共感しました。
もし私が悟だったら、同じように行動できただろうか…と考えさせられました。また、「勇気は、自分で決めたことを信じて行動することだ」というセリフがとても印象に残っています。
私は普段、迷ってしまってなかなか行動に移せないことがあります。でも、この本を読んで、「まず一歩踏み出してみよう」と思えるようになりました。
これからは、どんなときでも自分の考えを大切にして行動できる人になりたいです。この本に出会えて本当によかったと思います。」
このように、構成と感情をうまく組み合わせれば、子ども自身の言葉で豊かな感想が書けるようになります。
- 保護者ができるサポートのポイント
✅ 書く前にできること
- 本を選ぶとき「どの話が気になった?」「表紙見てどう思った?」と会話を交わす
- 読後すぐに「どこが面白かった?」「だれが好きだった?」とライトな感想を引き出す
✅ 書いている最中の声かけ
- 「その場面、どう思った?」「主人公の気持ちになったらどう?」
- 「もうちょっとここを詳しく書くともっと伝わるかも」
✅ NGな声かけ
- 「こんな言い方じゃダメ」「もっと感動的に書きなさい」
- 保護者が文章を“直してしまう”こと
- よくある質問(Q&A)
- 読書感想文に正解はあるの? A. ありません。あくまで「自分の感じたことを自分の言葉で書くこと」が大切です。
- 書き出しが苦手な子にはどうしたらいい? A. 導入のテンプレを一緒に考えてあげると、自然に書き始められるようになります。
まとめ
✅ 本選びは“心が動くかどうか”がカギ。学年に応じた選び方を。
✅ 書き出しは「あらすじ」で肩の力を抜いてスタート
✅ 感想は問いかけでふくらませる
✅ 全体構成は「導入→印象→自分→まとめ」でバランス良く
✅ 穴埋めテンプレで自信を持って書ける
✅ 保護者のサポートは「質問役」に徹するのがベスト
この夏、読書感想文を“親子のコミュニケーションの時間”に変えてみませんか?