2025.10.06
【通知表の裏側】“先生のコメント欄”はこう読め!塾長が徹底解説
【通知表の裏側】“先生のコメント欄”はこう読め!塾長が徹底解説
通知表が配られたとき、多くの保護者の方はまず「評価」や「内申点」に目がいくと思います。しかし、通知表の中で実は最も“本音”が現れているのが、先生からのコメント欄です。
「真面目に取り組んでいました」
「友人と協力する姿が見られました」
「粘り強く問題に取り組むことができました」
一見、当たり障りのない言葉のように見えても、そこには子どもの日常の様子や、先生が評価しているポイントが濃縮されています。
今回は、あま市の進学ジム塾長である私が、通知表のコメント欄をどう読み解くべきか、そしてそれを今後の学習や成長にどう活かすかを具体的にお伝えします。
■コメント欄は“成績以外”の成長が見える場所
通知表のコメント欄には、学力だけでは評価できない子どもの様子が記されています。
たとえば、
- 「提出物を期限内にきちんと出しています」→学習習慣が安定している
- 「粘り強く問題に取り組んでいます」→途中で投げ出さない姿勢
- 「自分の考えを発表することができました」→主体性・表現力
これらは、**非認知能力(やる気・集中力・協調性・継続力など)**と呼ばれる領域で、成績には直接反映されにくい部分ですが、高校入試や将来にもつながる非常に重要な力です。
■キーワードで読み解く先生の“本音”
通知表のコメント欄には、保護者への配慮もあるため、ストレートな表現は避けられがちです。しかし、よく出てくる**「評価キーワード」**には意味があります。
| コメント例 | 解釈のヒント |
| 「落ち着いて取り組めています」 | 集中力はあるが積極性には課題あり |
| 「課題を丁寧に仕上げています」 | 作業面は安定、ただし応用力は未知数 |
| 「友人と協力する姿が見られました」 | 社会性はあるがリーダーシップ面は観察中 |
| 「自分の意見を述べようとする姿勢が見られます」 | 表現力が成長している証拠 |
このように、ポジティブな言い回しの中にある“評価ポイント”に注目することが大切です。
■通知表コメントから家庭ができる対応策
通知表を見たとき、「良かったね」で終わらせるのはもったいないです。コメントから分かる子どもの成長や課題に対して、家庭で次のようなアプローチが可能です。
▽やる気はあるが成果が出ていない子には…
→ 学習の進め方や時間配分の見直しを提案してみましょう。
▽「自分の考えを言えるようになった」子には…
→ 国語の記述問題やディスカッション型の学習を取り入れると効果的です。
▽「計画的に学習している」子には…
→ 受験を意識した中期的な学習スケジュールの作成に取り組んでみましょう。
■通知表のコメントと内申点の関係は?
実は、コメント欄の内容が、そのまま次学期の成績や内申点に影響を及ぼすこともあります。
たとえば、
- 「提出物が遅れがちでした」「忘れ物が多かった」は、行動面でのマイナス評価
- 「人前で発言することが苦手なようです」→積極性の評価が今後に影響
- 「計画的に学習に取り組んでいます」→学習態度・関心意欲面の加点要素
このように、通知表のコメントは“未来の評価の伏線”になることがあるのです。
■通知表は「通知」ではなく「提案書」
通知表という名前ですが、私自身はそれを「成長の提案書」だと捉えています。
先生は、子どもの日々の変化や努力を見ており、その要素を丁寧に言葉にして届けてくれています。
保護者としてできることは、
- 子どもと一緒にコメント欄を読み、
- 頑張りを認め、
- 次のステップへつなげるヒントにすること。
それが、通知表を最大限に活かすコツです。
■まとめ|通知表のコメント欄で、子どもの伸びしろを見つけよう
通知表は単なる“点数の記録”ではありません。先生が子どもの頑張りや変化を言葉で伝えてくれる貴重なフィードバックです。
コメント欄を読み解くことで、親子の会話が増え、学習意欲が高まり、次の成長につながります。




























