2024.06.11
暗記のポイント4つ
暗記が苦手というお悩みを持ち、なかなか成績が上がらないと塾に問い合わせをいただくことがあります。今日はそんなみなさんへ暗記のコツをお伝えしていきます。
ポイント1
問題形式で記憶する
何かを覚えたいときにその言葉や用語だけを覚えようとするのではなく、テストや問題を解きながら覚えていきます。インプットとアウトプットを交互に実施することで記憶が定着しやすくなります。
ものを覚えるときにまとめノートを作るという方法もありますが、あまりお薦めしていません。綺麗に整理されたノートを作ることに気を取られて、覚えることがおろそかになってしまうからです。
ポイント2
苦手なところを重点的に確認する
人それぞれ、覚えやすいところ、覚えにくいところがあります。なので、覚えにくいところに時間とエネルギーを集中させます。一度問題を解いたときにできていないところには、必ず印をつけ、重点的に覚えるようにしましょう。
ポイント3
分割してちょっとずつ覚える
一気に覚えようとするのではなく、ちょっとずつ覚えて次に進むことが暗記の鉄則になります。
英単語を例に説明します。1日に10ページを進めるとして2ページ分しっかりと覚えられたと思ったら、英語だけを見て、意味が分かるかどうかテストをします。わからなかった場所には印をつけます。そして印をつけた部分を覚えなおして、その部分だけテストします。
もう1回やってもわからない場合は、さらにチェックを入れて、覚えなおしてから再びテストをしてということを繰り返します。「9割方わかったな」となったら次の2ページに進みます。ちょっとずつ進めることで、何も見ずに思い出せるぐらい、一時的に記憶が深く頭に定着した状態をつくることができます。この状態を作り出せると、次に進んだとしても前に覚えたことが少なからず頭に残るので、全体の8割ぐらいは覚えたままの状態でいられます。これにより、前にやった部分の記憶が抜けてしまうことを防止でき、確実に記憶量を増やすことができます。
暗記が苦手な方に共通する特徴として、全部一気に覚えようとするというものがあると思います。たくさんのものを一気に覚えようとすると、定着する前に新しい内容を詰め込むことになるので、過去に覚えたものがどんどん抜け落ちてしまい、最終的には何も暗記することができなかったという最悪の事態につながります。
ポイント4
日をまたいで確認する
きちんと頭に定着していることであれば、寝ることで記憶の定着がさらに深まります。記憶の定着があいまいだと、しっかり寝た後には暗記した内容が全部抜け落ちてしまっている可能性があります。ですので、ちゃんと記憶が定着したかを翌日に確かめてみましょう。日をまたいでも覚えられているのなら、記憶がちゃんと定着した証拠になります。必ず最初に覚えた日とは別の日に、暗記したことが覚えられているかチェックしましょう。
まとめです。
ポイントは4つ
1 問題形式で記憶する
2 苦手なところを重点的に確認する
3 分割してちょっとずつ覚える
4 日をまたいで確認する
覚える練習をコツコツ続けていくうちに、1か月後にはびっくりするほど早く正確にできるようになっていきます。またコツさえつかんでしまえば短い時間で覚えられるようになります。