2025.06.25
【第3話】成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ
【第3話】成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ
~「できる子」たちは、実は“あれ”をやっていた~
■ このシリーズについて
この連載は、全5話でお届けする“学習習慣の変化”を描くストーリーです。
小学4年生の陽菜(ひな)と母・美咲さんが、家庭でのちょっとした工夫によって、少しずつ「勉強嫌い」から「学びに向かう習慣」へと変わっていく様子を追っていきます。
- 第1話:勉強嫌いの理由は?日常に学びを取り入れるコツ
- 第2話:朝・夜・週末…生活リズムと学力の深い関係
- 第3話:成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ ← 今回のお話
- 第4話:家庭でできる「学習習慣づくり」3ステップ
- 第5話:親子でつくる「できる子の未来」への習慣設計
ある日の放課後、美咲さんはママ友の千佳さんと久しぶりにカフェで話をしていた。
千佳さんの息子・優真くんは、同じ学年にもかかわらず、学習面でとても安定している。
「うちは正直、毎日やる気が不安定で…」と美咲さんが打ち明けると、千佳さんは少し笑ってこう言った。
「うちも前はそうだったよ。でも、“あること”を始めてから変わったの」
◆その“あること”とは?
「うちは、勉強したら必ず“振り返りメモ”を書かせてるの」
「振り返りメモ?」
「うん。例えば『今日やったこと』とか『分かったこと』『間違えたところ』とか。ほんの2〜3行でいいの。最初は面倒くさがってたけど、書いてるうちに“自分の理解がどこまでか”に気づけるようになったみたい」
◆自分で自分を振り返る子は伸びる
その話を聞いて、美咲さんははっとした。
「陽菜には、振り返る時間がなかったかもしれない」
その日の夜、夕食後の会話のあとに、美咲さんはおそるおそる聞いてみた。
「今日の算数、何が一番わかった? 逆に、難しかったことは?」
「えー…面積の公式はわかった。でも、図形の分け方がよくわからなかったかも」
その答えに、美咲さんはうなずいた。
「じゃあ、今日はそれをノートに書いておこうか。“できたこと”と“よくわからなかったこと”。簡単にでいいから」
陽菜は不思議そうな顔をしつつも、ノートの端に2行ほど書いた。
◆見えてきた「つまずき」と「できた!」
数日後、美咲さんはふとノートを見返して驚いた。
「面積の計算はできるようになった」「図形の分け方は、少しだけわかった」
確かに、少しずつ“できたこと”が増えている。
しかも、それを自分で認識している。
「これはすごいことかもしれない」
子どもが自分で学びを整理し、気づきとして言葉にする──。
これはテストの点数よりも大事な「学習の土台」かもしれないと、美咲さんは思った。
◆家庭でできる3つの“振り返り習慣”
- 「今日わかったこと・難しかったこと」を1行ずつ書かせる
- 親が感想を言うのではなく、子どもに問いかけて引き出す
- 完璧を求めず、“言葉にする習慣”を継続することが目的
振り返りは、学力を支える“自己理解”の時間。
その積み重ねこそが、思考力と学びへの自信につながっていく。
◆次回予告:第4話「家庭でできる『学習習慣づくり』3ステップ」
振り返る習慣が身につき始めた陽菜。
次は「毎日コツコツ取り組む」ための仕組みづくりが課題に──。
第4話では、習慣化が続かない子でもできる、“3ステップ方式”の工夫をご紹介します。




























