2025.06.27
【第5話】親子でつくる「できる子の未来」への習慣設計
【第5話】親子でつくる「できる子の未来」への習慣設計
~“家庭こそが、学びのスタート地点”~
■ このシリーズについて
この連載は、全5話でお届けする“学習習慣の変化”を描くストーリーです。
小学4年生の陽菜(ひな)と母・美咲さんが、家庭でのちょっとした工夫によって、少しずつ「勉強嫌い」から「学びに向かう習慣」へと変わっていく様子を追ってきました。
- 第1話:勉強嫌いの理由は?日常に学びを取り入れるコツ
- 第2話:朝・夜・週末…生活リズムと学力の深い関係
- 第3話:成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ
- 第4話:家庭でできる「学習習慣づくり」3ステップ
- 第5話:親子でつくる「できる子の未来」への習慣設計 ← 今回のお話
春休みを目前にしたある夕方。
リビングのテーブルでノートを広げている陽菜を見ながら、美咲さんは静かに驚いていた。
「言わなくても、自分からやってる…」
少し前までは、“やらせる勉強”だったのに。
今は、自然と“自分でやる勉強”になっている。
◆「勉強しなさい」と言わなくなった理由
美咲さんは、この数ヶ月で変わったのは陽菜だけではないと感じていた。
「やらせる」から「気づかせる」へ。
最初はママ友のアドバイスを真似しただけだった。
でも、それをきっかけにした“親子の会話”が、陽菜にとっての学びのエンジンになったのだ。
家庭は、勉強を強いる場所ではなく、「学ぶ姿勢」を育てる場所。
美咲さん自身も、その姿勢に気づいたからこそ、“言わなくても伝わる”空気が生まれてきた。
◆「勉強が続く家庭」には、4つの共通点があった
振り返ってみると、陽菜の家庭で根づいた習慣には、次のような特徴があった。
- 会話から始めていた(学びを日常に取り入れていた)
- 生活リズムが整っていた(学びの土台づくり)
- 自分の言葉で振り返る時間があった(理解力と自己表現)
- 無理なく続けられる仕組みがあった(見える化とルール)
特別な教材やテクニックではなく、
“毎日くり返されるちいさな行動”が、陽菜の中に「できる子の未来」の種をまいていたのだ。
◆「うちの子に合ったやり方」を一緒に探す旅へ
ある日、美咲さんは陽菜に聞いてみた。
「最近、勉強ってどう?」
「んー…面白い時もあるし、つまらない時もある。でも、前よりは“やり方”がわかってきたかも」
「やり方?」
「うん。『わからない』って言ってからのほうが、なんか覚えやすいって気づいた」
その言葉に、美咲さんは静かに感動した。
正解を与えることではなく、気づきの機会を与える。
それが、家庭でできる最大の教育なのかもしれない。
◆家庭が「学びの基地」になるとき
今では、陽菜が使った振り返りノートがリビングに何冊も並んでいる。
日付、できたこと、よくわからなかったこと…。
ノートの端には、時々お絵かきも混ざっているけれど、それもまた“自分だけの学び”の証だ。
「できる子」は、特別な子ではない。
“できるようになっていく子”を、家庭が支えられるかどうか──
それが、美咲さんがこの数ヶ月で得た最大の学びだった。
そしてそれは、すべての家庭にできることである。
◆この連載を読み終えたあなたへ
あなたのお子さんが、いまどんな状況であっても大丈夫です。
学びは、今日から始められます。
まずは「今日、学校で何かおもしろかったことあった?」と、聞くことから。
その一歩が、「できる子の未来」への道になりますように。




























