2025.10.07
【通知表の誤解】「オール3だから大丈夫」は本当に大丈夫?
【通知表の誤解】「オール3だから大丈夫」は本当に大丈夫?
はじめに|“平均”が意味するものとは?
通知表に「オール3」が並んでいると、保護者としては「まあまあ順調」と思ってしまうかもしれません。しかし、それは本当に安心できる評価なのでしょうか?
結論から言えば、「オール3」は注意信号です。今のうちに学習習慣や学力の底上げをしなければ、次第に「3」すら維持できなくなる可能性があります。
この記事では、「オール3」の本当の意味と、通知表を見る上での正しい視点、そして今後の対策について詳しく解説します。
通知表の「3」は平均ではない?
まず前提として、「3=平均」と思われがちですが、実際には**“学習の定着度がそこそこ”**という程度の意味しかありません。
✔ 小学校の場合
学習指導要領に沿った観点別評価が主流で、教科ごとの成績は「A・B・C」といった形で出されますが、「B(普通)」が多い場合、それは「できているように見えて、実は理解にムラがある」状態かもしれません。
✔ 中学校の場合
相対評価から絶対評価に変わりましたが、「3」は“教科の基準を概ね満たしている”という意味であり、満点の半分を超えた程度でも3がつくケースもあります。
つまり、「3」は“合格ラインギリギリ”の成績であり、上位層との差はかなり大きいのです。
「オール3」の3つの落とし穴
では、具体的に「オール3」のどこにリスクが潜んでいるのでしょうか。
① 高校受験では不利になりやすい
公立高校入試では、内申点(調査書点)が合否に大きく影響します。たとえば、5段階評価で主要5教科がオール3だと、内申点は15点。オール4なら20点。たった1点の違いが、倍率の高い学校では合否を左右します。
特に愛知県のように内申点の比重が高い地域では、「3止まり」は不利です。
② “努力してるのに結果が出ない”状態になりやすい
多くの子は、「真面目に取り組んでいるのに3止まり」という状況に悩みます。実はこれは、勉強のやり方が間違っているサインです。
- ノートをきれいに書くことが目的になっている
- 暗記だけで理解が浅い
- 演習不足で応用力が育っていない
このような学習法のままでは、どれだけ時間をかけても4や5には届きません。
③ モチベーションが下がりやすくなる
成績が3で止まってしまうと、子ども自身が「自分はこれくらいなんだ」と感じ、成長の可能性にフタをしてしまうことがあります。
- 自信が持てない
- 勉強が嫌になる
- チャレンジしない性格になる
これらはすべて、“中途半端な安定”が生んでしまう弊害です。
通知表の“裏の見方”を身につけよう
通知表は、単なる数字の羅列ではなく、**子どもの「学びの履歴書」**とも言えるものです。以下の点をチェックするだけで、見え方が大きく変わります。
🔍 1. 教科ごとの伸び・停滞を確認
たとえば、
- 国語が2→3に上がったなら「表現力」が改善したかも
- 数学が3→3のままなら「応用力」に課題があるかも
点数の変化と通知表の評価を照らし合わせましょう。
🔍 2. 観点別評価に注目(小学校)
- 思考力・判断力
- 知識・技能
- 主体的に学ぶ態度
これらのうち、「主体性」だけ低い子は、やる気はあっても表現が苦手な場合があります。反対に、知識だけ評価されている子は、深い理解が不足しているかもしれません。
🔍 3. 所見欄・コメントに注目(中学校)
例えば:
自分の考えをしっかり伝えられるようになった
→ 表現力が伸びた証拠。ただし、「意見を言えるようになった」だけでは記述問題の得点力にはつながらない可能性もあるので要注意。
オール3からの逆転戦略
ここからは、あま市の**学習塾「進学ジム」**でも実践している、“3から4・5を狙う具体策”を紹介します。
① 各教科の「伸びしろゾーン」を把握
まずは、
- 英語:文法の基礎の理解
- 数学:計算+文章題の正答率
- 理科・社会:暗記よりも記述やグラフ読み取り
このように、教科ごとに「次にどこを伸ばせばよいか」を把握するのが重要です。
② 1か月ごとのテーマ設定
例:
- 10月:英語の基本文型マスター
- 11月:数学の応用問題にチャレンジ
- 12月:理社の暗記+記述対策強化
月単位で取り組みを明確にすると、成績に反映されやすくなります。
③ 評価項目を意識した“見せ方”を強化
- ノート提出は「丁寧・整理された構成」を意識
- 発言のタイミングを見極めて「主体性アピール」
- 課題は期日を守り、自己評価欄にも具体的に記述
先生が評価しやすいような「アウトプット」が求められます。
まとめ|「3」は危険信号かもしれない
オール3は「可もなく不可もなく」の状態ですが、実際には「このままだと厳しい」と読み解けるサインでもあります。
- 「4」「5」を取る子との学習姿勢や習慣の差
- 将来の選択肢が狭まる可能性
- 成績が停滞する心理的リスク
早めの気づきと対策が、子どもの未来を大きく変えることになります。




























