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2025.06.25

【第3話】成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ

【第3話】成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ

~「できる子」たちは、実はあれをやっていた~

このシリーズについて

この連載は、全5話でお届けする“学習習慣の変化”を描くストーリーです。

小学4年生の陽菜(ひな)と母・美咲さんが、家庭でのちょっとした工夫によって、少しずつ「勉強嫌い」から「学びに向かう習慣」へと変わっていく様子を追っていきます。

  • 1話:勉強嫌いの理由は?日常に学びを取り入れるコツ
  • 2話:朝・夜・週末生活リズムと学力の深い関係
  • 3話:成績が伸びる子はやっている。振り返り習慣のススメ ← 今回のお話
  • 4話:家庭でできる「学習習慣づくり」3ステップ
  • 5話:親子でつくる「できる子の未来」への習慣設計

ある日の放課後、美咲さんはママ友の千佳さんと久しぶりにカフェで話をしていた。

千佳さんの息子・優真くんは、同じ学年にもかかわらず、学習面でとても安定している。

「うちは正直、毎日やる気が不安定で…」と美咲さんが打ち明けると、千佳さんは少し笑ってこう言った。

「うちも前はそうだったよ。でも、“あること”を始めてから変わったの」

そのあることとは?

「うちは、勉強したら必ず“振り返りメモ”を書かせてるの」

「振り返りメモ?」

「うん。例えば『今日やったこと』とか『分かったこと』『間違えたところ』とか。ほんの2〜3行でいいの。最初は面倒くさがってたけど、書いてるうちに“自分の理解がどこまでか”に気づけるようになったみたい」

自分で自分を振り返る子は伸びる

その話を聞いて、美咲さんははっとした。

「陽菜には、振り返る時間がなかったかもしれない」

その日の夜、夕食後の会話のあとに、美咲さんはおそるおそる聞いてみた。

「今日の算数、何が一番わかった? 逆に、難しかったことは?」

「えー…面積の公式はわかった。でも、図形の分け方がよくわからなかったかも」

その答えに、美咲さんはうなずいた。

「じゃあ、今日はそれをノートに書いておこうか。“できたこと”と“よくわからなかったこと”。簡単にでいいから」

陽菜は不思議そうな顔をしつつも、ノートの端に2行ほど書いた。

見えてきた「つまずき」と「できた!」

数日後、美咲さんはふとノートを見返して驚いた。

「面積の計算はできるようになった」「図形の分け方は、少しだけわかった」

確かに、少しずつ“できたこと”が増えている。

しかも、それを自分で認識している。

「これはすごいことかもしれない」

子どもが自分で学びを整理し、気づきとして言葉にする──。

これはテストの点数よりも大事な「学習の土台」かもしれないと、美咲さんは思った。

家庭でできる3つの振り返り習慣

  1. 「今日わかったこと・難しかったこと」を1行ずつ書かせる
  2. 親が感想を言うのではなく、子どもに問いかけて引き出す
  3. 完璧を求めず、言葉にする習慣を継続することが目的

振り返りは、学力を支える“自己理解”の時間。

その積み重ねこそが、思考力と学びへの自信につながっていく。

次回予告:第4話「家庭でできる『学習習慣づくり』3ステップ」

振り返る習慣が身につき始めた陽菜。

次は「毎日コツコツ取り組む」ための仕組みづくりが課題に──。

第4話では、習慣化が続かない子でもできる、“3ステップ方式”の工夫をご紹介します。

山口誠司 塾長 BLOG INDEX
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